さて、Tumblrについてのブログを始めてみたからには一応Tumblrとはどんなものなのかということを書いておこうかと思います。
正直2014年にいまさらそんなこと書かなくても他できちんと説明してる記事はいくらでも見つかるでしょうが、今後なにかの間違いでこのブログに迷いこんでしまった人の為に一応。

Tumblrとは

Tumblrは2007年にアメリカでデイヴィッド・カープ氏が始めたサービスで日本では2011年に日本語ベータ化が始まり今に至ります。Wikipedia(英語版)によれば2013年11月末の時点でTumblrには1億5千万以上のブログがあるそうです。

サービスの内容としては、割ときちんとした媒体上では「microblog(ミニブログ)とソーシャルブックマークを統合したもの」みたいな紹介をされることが多いように思います。
ミニブログと言ってもTwitterと違い文字数の制限等はありません。
じゃあ普通のブログなのかと言われると、大半のユーザーの使い方はそれとはかけ離れていてなんとも説明のしづらいサービスなのです。というわけで以下ちょっと長くなります。

まずツールとしての仕様の説明から入ると、Tumblrはユーザーごとのブログと「ダッシュボード(dashboad)」というインターフェース、「リブログ(reblog)」というアクションから成り立っています。
仕組みの上ではTwitterに近いものがあり、ダッシュボードはTwitterで言うところの「タイムライン」、リブログは「リツイート」をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
以下に図解してみます。


ユーザーはまず各自のブログを持っており、他の各ユーザーのブログを「フォロー」することができます。
ブログをフォローするとダッシュボートというメイン画面にフォローしたブログの投稿が新着順に表示されます。この辺は上で書いた通り、Twitterのタイムラインの仕様に近いです。
で、このタイムラインに流れて来る投稿に対し「リブログ(re + blog タンブラー独自の造語)」すると、その投稿を自分のブログのコンテンツとしてコピーすることができます(オリジナルが誰か、という情報は付与されます)。これもちょうどTwitterの「リツイート」に近いですね。

これだけ聞くと「ほぼTwitterじゃん」と思う人もいるかと思います。
ではTumblrとTwitterの違いはなんなのかというと一番わかりやすい違いはコンテンツの内容です。 Tumblrに投稿されるコンテンツはテキストの他に画像、動画、音声データなど様々です。そして特筆すべきはその大部分がネット上の他のサイトのコンテンツを"部分的に切り取ったもの"の「シェアリング(共有)」であるという点です。

あるものは誰かのブログの一文の抜粋であったり、またあるものは誰かが書いたイラストだったり誰かが作ったgif動画だったり、と、その内容は様々。
Twitter上でも他のコンテンツがリンクを通じてシェアされることはありますが、Tumblrではコンテンツのコピーそのものがシェアされダッシュボード上に表示されます。
フォローしている各々のユーザーがそれぞれ面白い、好きだ、使える、と思ってシェアしたものがごちゃ混ぜになって自分のダッシュボードに流れてくる訳で、その様相はカオスそのもの、さながら情報の洪水です。

そしてもう一つの大きな違いはユーザー間で言語によるコミュニケーションが極端に少ないことがあげられます。
Tumblrのダッシュボード上でユーザーが取るリアクションとしては「リブログ」の他にも「スキ!(いわゆる「いいね!」)」があり、またリブログ時には自分のコメントもつけることが出来るのですが、実際コメントがつくケースは極少数で、ほとんどは「黙ってリブログ」or「スルー」です。
ユーザー同士で質問という形でメッセージをやりとりできる機能もありますがこちらもあまり使われません。特に日本人ユーザー同士で使われてるケースはほとんど見ません。
 この辺が他のSNSに慣れた初見の人にはちょっと異様、ともするとストイック(?)にも見え、「よくわからない」「何が面白いの?」という感想をしばしば引き出す要員となっているのだと思います。(実際何がおもしろいのかとかそういうことはまた別の記事で書こうかと)

と、このように仕組み上は似ていても実際Twitterとはかなり毛色の違うサービスです。
また画像をシェアするサービスとして昨年アメリカで急速に広まった「Pinterest」と比較されることも多いですが、使用感としてはこれともまた異なるサービスであり、こうしてつらつら書いてますが「使ってみてもらわんことには伝わんねぇだろうな」というのが正直なところです。

ということでここまで読ませておいてなんですが、もしTumblrについてもっと良く知りたいと思うならまずはアカウントを作って実際につかってみてはいかがでしょう。
幸いにも実名登録だとかどこぞのfxxxbookのような煩わしい要素はないので気軽に始めても大丈夫ですよ。


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