さて規約の邦訳も終ってないなかまたも話題が入ってきました。
nihongoアカウント(日本語公式ブログ)にもすでに翻訳記事があがっていますが、Tumblr公式がtrans parency report (トランスパレンシー レポート)なるものを開始するそうです。



直訳すると「透明性レポート」になるのでしょうか。
政府機関(アメリカ本国およびその他含む)から情報開示の要求がどの程度あったか、またその各種内訳が公表されており、今後半年ごとに公表されるそうです。
おそらく英語のみで日本語では提供されないかと思いますが、ざっと内容の一部を挙げてみますと、

  • 2013年、アメリカ本国およびその他の政府機関からの情報開示要求件数は592のURLに関する462件。うち、アメリカ政府からが115件、州政府からが292件、国外からは55件。76%についてeメールやIPアドレス等のアカウント情報込みで回答をしている。残り24%については要求が違法、曖昧、不正確であるなどの理由で拒否。
  • アメリカ国外からユーザー情報の開示要求があったのは11カ国。国別の件数としてはイギリス、オーストラリア、カナダ…と続く。
    (日本からは0件)
  • 情報開示要求のうち71%は法的にユーザーへの通知を禁止する形でされている。通知がされない理由としては、例として、生命の危機、あるいは身体的な重大な危険が懸念されるケース、公共の安全に関わるケースなど。
    (ケースごとの内訳も掲載されており、例えば「自殺」に関するケースでは100%がユーザーへの通知が行われなかったとされています。)
とまあこんな感じの内容がグラフなどを交えて色々と公表されています。
また、Tumblrが国内外からの情報開示要求に対応するケースの例として
  • 地方の保安官事務局が刑事事件の証拠として、ネット上の嫌がらせ行為のメッセージのコピーを要求するケース。
  • FBIがハッキングが疑われるサーバーの場所を特定するためにユーザーのIPアドレスを要求するケース。
  • 外国政府関係者が、医学的な緊急事態に際し、そのユーザーのIPアドレスを要求するケース。
が挙げられています。
政府機関からの情報開示要求というとなにやら陰謀めいたものを色々連想してwktkするしまいますが某スノーデン氏の一件やら、google検索のSSLデフォルト化など、ネット上のプライバシーに対する関心が(特にアメリカ国内において)高まる中、いらん不安やら憶測やらを色々招かないためのTumblrチームなりの対応ということなのでしょう。

レポートはTumblrブログの形式でこちらで公開されておりTumblrのアカウントの有無に関わらず閲覧可能です。英語に拒否感の無い方は目を通してみてはいかがでしょう。なお「レポートについての意見、質問はpolicy@tumblr.comまで」とのことです。
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